星峠には、夜半に到着しました。驚いたことにすでに多くのカメラマンが陣取ったり撮影して
いたりの状態でした。確かに満天の星空だし、下を見れば、霧が発生し棚田を覆っていることが
、うっすらとですがわかります。到着と同時に皆さんやる気満々、「仕方なく」自分も準備して
ついて行きました。でも本当は、睡魔に襲われていました。数枚撮ったところで、やはり自分は
睡魔に勝てず、三脚だけ残して車に戻りました。
車でうっつらうっつら、気が付くと3時半です。少しだけ眠ったようで、睡魔は消えていました
ので、自分も参戦することにしました。東の空が、うっすらと赤くなり始めていました。三脚の
場所へ戻ると皆さん元気に撮影中でした。やる気のあるカメラマンは寝ないのです。凄いなあ。
自分もカメラをセットして撮影開始、車がどんどん登ってくるので、星は映りません。でも、車
のヘッドライトが霧を照らし、上から眺めていると雪洞のような優しい灯りが明滅するような感
じで、これも悪くない。と思いながら撮影しました。
手元には、今回、3台のカメラがあります。手は、2本しかありません。そこで、1台は三脚にセ
ットして、自動で仕事をさせることにしました。所謂インターバル撮影です。そして、他の2台
でレンズ交換せずに撮影することにしました。日の出の時間の30分前には、インターバール撮影
を開始。青の世界が徐々に赤の世界になるころ、もう2台のカメラで手持ち撮影。強力な手ぶれ補
正のお陰で、そういうことが出来てしまうのですね。そして、いよいよ日の出です。テンションは
最高潮、周りもおしゃべりしている人は一人もいません。つづく。