
5月26日の小田代ヶ原の夜明けです。未明に雨が降って、その雨音で目が覚めました。どうし
ようかなと考えているうちに微睡みの世界へ戻りました。目覚まし音にたたき起こされて外へ
出てみると雨は完全に上がっていました。急いで準備して出発、小田代ヶ原に到着したとき
は、かなり空が明るくなっていました。朝焼けや霧はナシの朝です。つまりドラマチックな自
然の演出はありません。雲の動きが目立つだけの朝でした。そんな朝ですが、やはり、ここで
迎える朝は格別です。蒼い空気を体中に取り込んで撮影しました。

奥日光小田代ヶ原といえば、あの白樺=「貴婦人」を思いうかべる人が多いのではないでしょ
うか。かくいう私も同じです。ただ、以前もこのブログで書きましたが、「貴婦人」という名
称は、好きになれません。この白樺の樹の持つ品格のようなものが、この名称によってスポイ
ルされているように感じるからです。なので、普段は、この言葉は、この白樺の呼称として使
うことは避けています。今回は、夜明けが普段より静かだったこともあって、白樺の樹をたく
さん撮りました。小田代ヶ原一帯には、たくさんの白樺の樹があります。特に、木道を戦場ヶ
原に向かって歩くととても立派な白樺の樹が目に付きます。白樺は、寿命がどのくらいなのか
わかりませんが、そんなに長命ではないような気がします。特に奥日光一帯は、地層が比較的
薄いのかな、地面深くに根を張ることが出来ないようです。白樺に限らず、樹林帯を歩くとそ
の倒木の多さが目に付きます。そこから類推するとあのシンボリックな白樺も、この先何年も
つかでしょう。しっかり聳えている今のうちに、たくさん撮って記録しておくことは、大いに
意味がありそうです。
今月2回目の奥日光です。今年は花の開花が早いので、そろそろ戦場ヶ原のズミが咲いているの
ではないかとやってきました。夕方中禅寺湖畔に着きましたので、湖畔でちょっとだけ撮影し
たのが今日の写真です。10日ほど前に来たときは満開だったシャクナゲがほぼ終わっていて、
代わりにツツジが見ごろを迎えていました。ちょっと期待が高まりましたが、とりあえず目に
付いたものを撮ってみました。

今回は、写真展に行こうと決めていました。場所は、恵比寿の東京都写真美術館です。開催中
の「深瀬昌久1961-1991」は必ず見ておこうと決めていたからです。深瀬昌久といえば、カラ
スの写真がすぐ思い浮かびます。以前フジフィルムスクエアで見たことはありますが、それ以
外の写真は、印刷物でしか見たことがありません。「私写真」というジャンルでは、天才ア
ラーキーとともに巨匠です。今回の展示では、写真集やカメラ毎日の展示もあって、とても興
味深く拝見しました。東京都写真美術館のホームページにトモ・コスガさんの講演がアーカイ
ブされていますが、もう一度見直そうと思いました。同時に開催されていた「TOPコレクショ
ンセレンデピティ」が予想以上に良かった。「日常の中の予期せぬ素敵な発見」という題が付
けられていましたが、中でも吉野恵理香さんのチェキで撮った大量の写真、牛腸茂雄や中平卓
馬の写真から感じる日常の視線は、とても新鮮に思えました。自分ももっと身の回りを見直し、
切りとっておきたい。地階で開催中のJPS展も覘いて、目黒区美術館へ移動。こちらでは知り合い2名が参加してい
る温故知新展が開催されていました。そのあともう一カ所と 考えていましたが、電車に空席が
あって、座ったとたん疲れから居眠り、降りるべき駅を乗り過ごしてしまった。なのでそのま
ま帰宅することにしました。最近このパターンが多い。歳かな〜。

雨が上がって朝から快晴、そして風が気持ちいい5月24日でした。こんな気持ち良い日はどこ
かに撮影に出たいところですが、生憎この日は、通院日です。久しぶりに電車で行くことにし
ました。電車は完全にコロナ禍前に戻った感じで、通勤時間帯より早めに乗りましたが、やは
り混みました。早めに出たので、当然早めに東新宿に着きましたので、病院へは、戸山公園を
抜けていくことにしました。雨上がりは、緑が新鮮、そして木漏れ日も美しい。写真はあまり
撮らないつもりでしたが、ついついたくさん撮ってしまいました。
診察も早めに終わりましたので、折角なので、写真展を見に行くことにしました。その顛末は
明日のブログで。