nama3の気ままに雑記

日本百名山としての天城山

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天城山は、深田久弥先生の日本百名山の中に加えられています。深田先生は、その山の持つ風格
とか、歴史、文化などを基準に100座を選んだと言われています。そしてもうひとつ、大事な基準とし
てその山の高さがありました。海抜1,500メートル以上の標高です。しかし、標高だけで見ると、100
名山のなかに、その高さに満たない山が4座あります。

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その4座とは、筑波山、伊吹山、開聞岳そして、この天城山です。筑波山と伊吹山は、歴史や文化の
点から考えてなんとなくわかります。開聞岳は、標高こそ低いものの、海から聳え立つ秀麗な山容は
風格があります。では、天城山は、なんだろう。近年になって、川端康成の小説の舞台になったり、演
歌に歌われたりしています。しかし、それらは、深田先生の基準に当てはまらないと思われます。

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今回、登ってみて、その理由がなんとなくですがわかったような気がします。それは、木にあるので
はないかということです。天城山は、全体樹木に覆われています。江戸時代、幕府によって、樹の
切り出しが実質的に禁止されていた。そんなこともあって、大木が育ち、独特の自然環境が出来上
がったのではないでしょうか。

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「山高きが故に貴からず」といいますが、まさにこの山は、それを体現していると思います。今回、
天候にも恵まれ、ブナやヒメシャラの大木は勿論のこと、背の低い木々まで、深い霧に覆われたこ
とで、誠に持って素晴らしい光景となっていました。

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植林された杉までも、非常に美しく感じました。他の季節や時間帯、天候によってどんなふうに変わ
るのか、もっと見てみてみたい。そんな気分になりました。
by nama3_kitano | 2015-05-19 00:01 | | Comments(0)
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