nama3の気ままに雑記

備忘録 写真のコンセプト 太陽の肖像より

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 「写真を撮るときは、いつも頭の中の半分はコンセプトをそして残りの半分は空白にして置かな
ければならない。瞬間にフレキシブルに対応できる心の余白をいつも持っていなければならない。
なぜなら、写真は、unexpectedなものだからだ」(奈良原一高 太陽の肖像より)
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 そもそも自分の場合、コンセプトがあっても撮影時にはどこかに飛んでしまうことが多い。撮影
時は、きれいに撮ろうとか、うまく撮ろうという意識に支配されている。また撮影に臨むときも撮影
地や対象はきめても、コンセプトからそれを選んでいるかも怪しい。つまりコンセプトについて深く
考え抜いていないことのそれは証左であろう。太陽の肖像を読んで、奈良原さんの場合は、写真
以前に表現したいコンセプトが確立されていて、それを一番明確に表現する手段として写真を選
んだのだということがよく分かった。
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 故に「上手に撮ることも、よい写真も、作家にとっては、無意味なことむしろ避けたいことであっ
て、作家には作家の人間的関心事しか念頭にないのである」(太陽の肖像より)ということになる。
奈良原さんの場合は、コンセプトを実現するために写真を撮りその写真を公開することで、まさに
その写真が写真家奈良原一高を誕生させた。その展開も本当に凄い。カメラが好きとか、撮るの
が好きとか、きれいな写真を撮りたいとかはどうでもよくて、まずはコンセプトを深め、それを言葉
にすることから始めようか。

 ※写真と文章は無関係、本日もHolga遊び写真
by nama3_kitano | 2016-08-26 00:01 | 写真 | Comments(0)
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