nama3の気ままに雑記

備忘録2

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国立近代美術館のMOMATコレクション展で、東山魁夷の代表作を見る前に、本棚の奥の
方で眠っていた本を引っ張り出して読みました。本は全部で4冊読みました。その中から印
象に残った言葉がいくつかありました。その一つです。
「古来、日本人の独特な美的表現というものは、生命感と装飾性という二元的な要素を、
画面の上で渾然と一致させる点にある。色彩やフォルムの装飾性が行われながらも、しか
も生命感が失われないためには、深い自然観照と対象の生命感の直観的な強い把握がなけ
ればならない」「泉に聴く」(講談社文芸文庫)
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自分の場合、主語が大きい文章は、疑ってかかることが多い。しかし、これは疑う以前に
作品を見ると確かにと頷いてしまう。東山魁夷の風景画は、実在のスケッチを組み合わせた
架空の風景であることが多い。しかし、そこに描かれている自然は、架空ではないと思える
のです。深い理解、咀嚼がなければ見えない風景だと思えるのです。

by nama3_kitano | 2017-10-27 00:01 | その他 | Comments(0)