nama3の気ままに雑記

静寂の桜 雪村桜

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今回真っ先に訪れた桜です。時刻は日の出ちょっと前、場所は、行政区的には郡山市です
。ですが三春町に隣接した場所で、イメージとしては、三春地区の桜のイメージが強いかな
と思います。自分がここを最初に訪れたのは、滝桜と同じ2012年です。その時は、桜の印象
があまり残りませんでした。竹林に囲まれた庵があって、いかにも画家が好みそうな場所と
いう印象が強かったのでした。考えてみれば雪村という画家がどんな絵を描いていたのかも
知りませんでした。昨年春、東京芸術大学美術館で、特別展「雪村ー奇想の誕生」で初めて
その絵に触れることが出来ました。この特別展を見に行こうと思い立ったのは、この雪村庵
と雪村桜から雪村という画僧に興味を持ったからです。
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その雪村桜ですが、意識して初めて見たのは2013年、大雪が降った時でした。雪を被った
竹林と桜、庵が醸し出す雰囲気は、「静寂」そのものでした。それ以来、三春に来ると必ず
立ち寄る場所になりました。この日、すでに二人のカメラマンが正面に三脚を立てていまし
たので、邪魔にならないよう竹林のヘリにつけられた踏み跡をたどって庵に近づきました。
準備を整えて撮り始めるとすぐに朝の光が、竹林と雪村桜の上部から徐々に入り始めました
。あたりの空気は、ちょっと冷え込んだ冷たい空気で、身が引き締まります。
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桜は樹齢400年のエドヒガンです。周りを囲む竹林に負けるものかと上へ上へ背を伸ばした
かのような感じがします。どちらかというとすらっとしたイメージのする桜です。しかし、
近づいて幹樹を見るとやはり力強い。400年の時の流れの重みを感じます。そして静寂のイメ
ージは、あの雪の日の雪村桜と変わりません。そんなことを考えながら撮影しているといつ
の間にか自分一人になっていました。この静寂感を少しの間だけですが、独り占めできたこ
とはとても幸せなことでした。

by nama3_kitano | 2018-04-14 00:01 | | Comments(0)