nama3の気ままに雑記

土門拳記念館

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7月21日からの東北遠征、まず最初に訪れた場所は、山形県酒田市にある土門拳記念館で
した。土門拳と言えば、第二次大戦後の一時期、リアリズム写真で写真界をリードした写
真家です。「絶対非演出の絶対スナップ」というスローガンは、写真とはあまり縁のなか
った自分でも、聞いたことのある言葉でした。写真雑誌の写真コンテストに土門さんが書
いた講評が、当時の写真界に絶大な影響を与えたと聞いています。そんな土門さんの記念
館、見ないわけにはいきません。前回、鳥海山に来た時も帰りに立ち寄ろうと考えたので
すが、下山時間が遅かったことと疲労困憊状態で、結局パスしてしまった。そのことが、
ずっと引っかかっていましたので、今回は、まず最初に立ち寄りました。
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写真家の名前を冠にした写真館や美術館は、そんなに多いわけではありません。そんな
なか、これまで、鳥取県の植田正治写真美術館、奈良県の入江泰吉記念奈良市写真美術館
、東京青山の秋山庄太郎写真芸術館に次いで4ヵ所目の観覧でした。東京工芸大の写大ギ
ャラリーで、見たことのある写真も展示されていましたが、殆どは初めてみるプリントば
かりです。筑豊の子供たちの他、たくさんの仏像写真が展示されていましたが、それらの
写真を見ていて、何かの本で読んだあることを思い出しました。それは、土門さんが、仏
像や周辺の風景を撮る時、その大半の時間は、凝視することだったそうだということです。
それは、今、参加しているワークショップの「背景力」に相通じると感じたのでした。

by nama3_kitano | 2018-08-04 00:01 | 写真 | Comments(0)
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