奥日光で遭遇したのは2年ぶりかな。2年前は湯元キャンプ場近くに群れが現れましたので
できるだけ近寄って撮影しました。今回は、小田代から引き上げる途中、いつも休憩ポイ
ントにしている泉門池で遭遇しました。池に入って、手で藻をすくって食べていました。
群れではなく一頭だけです。ひょっとしたら群れからの離れ猿かもしれません。猿との距
離は、かなり近いのですが、こちらをちらりとは見るものの逃げる気配もなく藻を取っては
口に運んでいました。他に休憩していた人も、池に猿がいることに気づき、カメラを向け
始めました。そこでようやく、こちらを見ながら悠然と立ち去りました。
今から40年ほど前、夏の北鎌尾根独標付近で、ビバークしたとき、猿の群れに囲まれて怖い
思いをしました。テントを張って、沢の雪渓まで降りて水を汲んで戻ってみるとテントの入口
近くに3頭の猿がいたのです。落ちてい枯枝があったので、それを拾って地面をたたきながら
「こらー!!」っとおお声を上げて脅したのですが、サーっと逃げたのは3頭ではなく10頭くら
いいて、鳥肌が立ちました。それからは、猿を見かけてもできるだけ刺激しないように見守る
ことにしています。彼らは、たとへ猿知恵であっても野生動物の中では一番学習能力がありま
す。特に奥日光のようなハイカーが多い場所に生息している猿たちは、あまり人間を怖がりま
せん。静かに見守ることとゴミを絶対出さないことが肝要かと思います。それにしても久しぶ
りに間近で撮影出来ました。
※E-M1 ZUIKO DIGITAL150mmF2.0