戦場ヶ原を歩く楽しみの中では、個人的に一番お気に入りがこれを見ることです。これとは、あれで
す。倒木です。戦場ヶ原は、地下水の位置が高いので、樹木が地面深くまで根を下ろすことができな
いらしい。そのため、台風などがあるとカラマツなど背が高い木は「根こそぎ」横転してしまうこと
があるのです。そうした倒木を、遊歩道を歩くとあちこちで見かけるのです。
倒木は、遊歩道をふさがない限り、基本的にそのまま放置されます。自然に返すためと思われます。
故に数十年前に倒れて朽ち始めていたり、コケに覆われていたり、木道横で通る人が触れて樹肌が磨
かれてピカピカしたものなど様々な表情を見ることが出来ます。これにレンズを向けながら歩くのが、
大きな楽しみとなるわけです。
自然は人知の到底及ばない意匠家でもあると思います。自分が好んで撮る落ち葉も、自然の創り出す
意匠として見ている部分が大きい。輪廻転生としての倒木や落ち葉という見方もありますが、純粋に
意匠としてみることもできるです。こうした楽しみの多い奥日光通い、やはり止められません。
※機材 E-M1 ZUIKO DIGITAL14-35mmF2.0 E-M1MK2 ZUIKO DIGITAL50㎜F2.0
E-M5MK2 M.ZUIKO DIGITAL75㎜F1.8