レンゲショウマは、日本の固有種です。花の形が蓮に似ていて、葉っぱが升麻に似てい
ることからレンゲショウマと命名されたようです。レンゲショウマの存在を知ったのは、
40年ほど前、職場のハイキングで御岳山へ行った時のことです。当時は、休日は殆ど山へ
行くという生活をしていて、「山男」として有名な存在でした。そんなことから職場の皆
さんに「ハイキングへ連れて行って」という要望を受けたのでした。谷川岳や北アルプス
などで岩登りばかりしていましたので、どこへ行ったらいいか皆目見当もつかずこまって
しまったことを覚えています。最後は、山の先輩にいろいろ相談して、御岳山の滝で遊ぶ
計画を作ったのでした。実はその時が初めての御岳山で、この花の存在も初めて知りまし
た。
初めて見たレンゲショウマ、花の先端の部分の薄紫にとても惹かれました。花の写真を
趣味として撮り始めた10年ほど前からは、毎年、御岳山へ来ています。最初は、望遠やマ
クロで花の部分だけを熱心に撮りました。4年ほど前から、そういうレンゲショウマの写真
に飽きてきて、この花の出す雰囲気や空気感が気になりだしました。その時から「美しく撮
ろう」とすることをやめました。最近は、できるだけ小さく撮って、周りの空気感を出した
いと考えてレンズを向けています。
でも自分のスキルでは、これがなかなかできません。本当はもっと頻繁に通って撮れば
結果が違ってくるのでしょうが、撮りたいモノがほかにもいろいろあって、年1回か2回し
か来ることが出来ません。故に結果も満足いくものにはなりません。残念ながらまた来年
です。